発達障害とカサンドラ症候群

育て方が悪い

 
※以前ブログに書いたものを加筆・修正しています。
 
子供が何か問題行動を起こすと、「親の育て方が悪い」と言われることがあります。
 
たしかに、育て方に問題があることもありますが、それだけではありません。
 
もしも発達障害なら、育て方以前のところに問題の核がありますし、
 
一番の問題は無理解です。
 
今では、アスペルガー、ADHD、学習障害、自閉症スペクトラム等、ネット上で情報を知ることが出来るようになっていますが、
 
昔は極端な話、自閉症かそれ以外か、白か黒かというぐらいの区別しかなかったのではないかと思います。
 
私の同年代の従妹は看護師ですが、兄の話をしたときに、「アスペルガーって何?」と言われ、発達障害でも通じず、自閉症スペクトラムという言葉でやっと分かったような感じでした。
 
40代でこんな感じですから、もっと上の年齢の人には、説明するのも大変かも知れませんし、診断されていなければ、認めようとしなければ、「普通に」育てようとします。
 
そこで他の子と同じように出来なければ、「育て方が悪い」となるんですね。
 
診断されていないグレーゾーンの人はたくさんいます。
 
グレーゾーンだからと普通に育てようとすると、親子間でトラブルが起きることもありますし、社会に出たときに一番困るの本人です。
 
放っておくと、鬱やパーソナリティ障害、反抗挑戦性障害などの二次障害などが起きることもあって、二次障害が起きてから発達障害だったと分かることもあるんです。
 
例えば、
 
会社の同僚と上手くいかなくて鬱になった人が病院に行ったら、鬱の原因は発達障害だった。
 
そこでやっと自分の生き辛さの原因が分かった。ということもあるんですね。
 
症状は人ぞれぞれですので、個性的だな、変わってるな、くらいで面白楽しく人生を生きていける人もいます。
 
けれど、そうではない場合、
 
まわりから「育て方が悪い」と言われたからと言って、厳しく躾けようとしないで、
 
適切な対応が取れるように、お子さんのためにも自分のためにも、本でもネットでも良いですから色々と調べてみられたほうが良いですね。